Cookie
FlexiHub Team uses cookies to personalize your experience on our website. By continuing to use this site, you agree to our cookie policy. Click here to learn more.
スマートカードリーダーにリモートでアクセスする方法:完全ガイド
Olga Weis Olga Weis 最終更新日 Dec 3, 2024

スマートカードリーダーにリモートでアクセスする方法:完全ガイド

スマートカードリーダーは、スマートカードからデータや認証情報にアクセスするために便利なデバイスです。

しかし、リモートデスクトップで作業する場合、物理デバイスだけでは仮想アクセスを得るのに十分ではありません。簡単に言えば、リモートスマートカードリーダーが必要です。

ただし、リモートスマートカードアクセスのセットアップと構成は複雑になることがあります。そこで、標準的な方法と代替ソリューションを使用してスマートカードリーダーにリモートでアクセスするための詳細なガイドを提供します。また、一般的な問題に触れ、それに対処するためのアイデアを提供します。

RDP経由でスマートカードリーダーにアクセスする標準的な方法

このアプローチでは、RDPを使用したスマートカードリーダー、またはリモートデスクトッププロトコル(Remote Desktop Protocol、以下RDP)を介してアクセス可能なスマートカードリーダーに焦点を当てます。この方法では、サードパーティのソフトウェアは使用しません。

RDPはMicrosoftが開発したプロプライエタリプロトコルで、ネットワークを介してリモートデバイスを接続し制御する機能を提供します。これにより、ローカルクライアントマシンに物理的に接続されたスマートカードリーダーをリモートセッションで利用できます。


RDPを使用したスマートカードリーダーへのアクセスに必要なもの

  • RDP機能を備えたWindowsマシン(通常、Windows ProfessionalまたはEnterpriseバージョンにRDPがデフォルトで有効)。
  • RDP対応のスマートカードリーダー(ローカルマシンに接続)。
  • 最新のスマートカードドライバー(ローカルおよびリモートマシンの両方にインストール)。
  • 管理者権限(両方のシステムで必要)。

ローカルマシンにRDPクライアントがインストールされ、スマートカードリーダーが接続されている場合、以下の手順に従ってください。


手順 1: ローカルマシンでスマートカードリダイレクトを有効にする

  • - PCで「リモートデスクトップ接続」を検索(または「mstsc.exe」と入力)。
  • - 「オプションを表示」ボタンをクリック。
  • - 「ローカルリソース」タブに移動。
  • - 「ローカルデバイスとリソース」セクションで「詳細...」ボタンをクリック。
  • - 「スマートカード」にチェックを入れて、「OK」をクリック。

これでローカルマシンがネットワークを介してスマートカードリーダーを共有する準備が整いました。

注意:
上記の手順はリモートマシンでも実行する必要があります。



手順 2: リモートマシンを構成する

  • - リモートマシンで「グループポリシーエディタ」を開く(検索ボックスに「gpedit.msc」と入力)。
  • - コンピュータの構成」を選択し、「管理用テンプレート」を開く。
  • - 以下のパスに従う:
    Windowsコンポーネント > リモートデスクトップサービス > リモートデスクトップセッションホスト > デバイスとリソースのリダイレクト。
  • - 「スマートカードのリダイレクトを許可しない」という設定を探し、「有効」に設定。

これで、スマートカードがリモートPCにリダイレクトされます。


手順 3: リモートデスクトップ接続を確立するn

ローカルマシンとリモートマシンの間に接続を確立し、スマートカードリーダーをネットワーク経由で共有します。

  • - ローカルマシンで「リモートデスクトップ接続」ウィンドウ(「mstsc.exe」を使用)を開く。
  • - リモートマシンのIPアドレスまたはホスト名を入力。
  • - 「接続」をクリック。

これで完了です!RDPスマートカードリーダーソリューション(標準的な方法)を使用して、ローカルマシンに接続されたスマートカードリーダーをリモートで利用できます。

注意: 標準的な方法は簡単に見えるかもしれませんが、 リモートデスクトップセッションでスマートカードが機能しない という問題がよく発生します。

RDPでのUSBスマートカードリーダーに関する一般的な問題

• 非互換性または古いドライバーのため、スマートカードリーダーのパフォーマンスが低下。
• 管理者権限の欠如により、スマートカードリダイレクトの確立に失敗。
• ファイアウォールやネットワークポリシーによるポートのブロックのため、「スマートカードが検出されない」。


標準的な方法は一見簡単そうに見えますが、信頼性に欠ける場合があります。スマートカードリーダーRDPを正しく設定したとしても、スムーズに動作しない可能性があります。このため、設定を再構成する必要がある場合があり、それが非常に複雑になることもあります。

リモートスマートカードリーダーアクセスの代替ソリューション

RDPとスマートカードリーダーの組み合わせが信頼できない、または複雑すぎると感じる場合、サードパーティツールを使用することでリモートスマートカードアクセスを容易にすることができます。

現在、FlexiHub と USB Network Gate は、リモートデスクトップでスマートカードリーダーアクセスを確立するための最も直感的でシームレスな方法とされています。

FlexiHub

FlexiHubは、USBおよびCOMデバイスにリモート接続するための汎用サービスソフトウェアです。このプログラムを使用することで、ネットワーク上でスマートカードリーダーを共有することができます。

使いやすいインターフェイス、迅速なセットアッププロセス、安全な接続を備えたFlexiHubは、標準的なRDP(リモートデスクトッププロトコル)スマートカードリーダーソリューションの制約を克服します。

FlexiHubを活用した医療カードへのリモートアクセスに関する詳細なケーススタディはこちらをご覧ください!

FlexiHubを使用してRDPでスマートカードリーダーにリモートアクセスする方法

以下のステップバイステップガイドに従って、FlexiHubを使用してスマートカードリーダーにリモートアクセスする方法を簡単に学びましょう。

  • 1.
    ステップ1: FlexiHubをダウンロードしてインストールする
    - FlexiHubの公式ウェブサイトからプログラムをダウンロードし、ローカルおよびリモートのコンピュータにインストールします。
    FlexiHubをダウンロードしてインストール
  • 2.
    ステップ2: FlexiHubアカウントを作成してログインする
    - いずれかのコンピュータでFlexiHubを開き、新しいアカウントを作成します。
    - 作成したFlexiHubアカウントで両方のコンピュータにログインします。
    FlexiHubアカウントを作成してログイン
  • 3.
    ステップ3: ローカルマシンでスマートカードリーダーを共有する
    - スマートカードリーダーをローカルコンピュータに接続します。
    - ローカルコンピュータのFlexiHubで「Local Devices」に表示されるスマートカードリーダーを見つけ、その隣の「Share」ボタンをクリックします。
    ローカルマシンでスマートカードリーダーを共有
  • 4.
    ステップ4: RDPを介してリモートマシンでスマートカードリーダーにアクセスする
    - リモートデスクトップ接続を使用してリモートマシンに接続します。
    - 接続が確立されたら、リモートマシンでFlexiHubを開きます。
    - 「Remote Devices」セクションで共有されたスマートカードリーダーを見つけ、「Connect」をクリックします。
    RDPを介してリモートマシンでスマートカードリーダーにアクセス

これで、スマートカードリーダーがリモートシステム上で物理的に接続されているかのように認識されます。

リモートデスクトップでのスマートカードリーダー利用
FlexiHub
4.8 Rank に基づく 386+ レビュー

FlexiHubを使用する利点

FlexiHubは、標準的な方法と比較して、以下のような優れた代替手段を提供します:

  • 広範な接続性: FlexiHubを使えば、ローカルネットワークに限定されず、世界中どこからでもスマートカードリーダーにアクセスできます。
  • 直感的なセットアップ: 簡潔でわかりやすいUIにより、初心者でも安心して使用できます。
  • 完全なアクセスと制御: FlexiHubでは、共有デバイスへのアクセスを管理し、セキュリティを強化します。
  • 複数のオペレーティングシステムに対応: FlexiHubは、Windows、macOS、Linux、Androidに対応しています。
  • 無料トライアル: 無料デモを利用して、FlexiHubのスマートカードリーダーリモートアクセス機能をお試しください。

USB Network Gate

FlexiHubと同様に、USB Network Gateはネットワーク上でUSBスマートカードリーダーを共有するための優れたソフトウェアソリューションです。

USB Network Gateを使用してRDPでスマートカードリーダーにリモートアクセスする方法

標準的な方法と比較して、USB Network Gateはリモートスマートカードリーダーアクセスをより簡単かつ迅速に実現します。以下に、その使用方法を示します。

  • 1.
    ステップ1: USB Network Gateをダウンロードしてインストールする
    - USB Network Gateの公式ウェブサイトにアクセスし、ソフトウェアをダウンロードします。
    - ローカル(サーバー)およびリモート(クライアント)コンピュータにプログラムをインストールします。
    USB Network Gateをダウンロードしてインストール
  • 2.
    ステップ2: ローカルマシンでスマートカードリーダーを共有する
    - スマートカードリーダーをローカルコンピュータに接続します。
    - USB Network Gateを開き、「Local USB Devices」タブに移動します。
    - スマートカードリーダーを見つけて「Share」をクリックします。
    ローカルマシンでスマートカードリーダーを共有
  • 3.
    ステップ3: RDPセッション設定を構成する
    - ローカルマシンのUSB Network Gateで、「Settings」に移動し、「Use USB Network Gate for Remote Desktop sessions」を有効にします。
  • 4.
    ステップ4: リモートマシンでスマートカードリーダーに接続する
    - RDPを使用してリモートマシンに接続します。
    - リモートマシンでUSB Network Gateを開きます。
    - 「Remote USB Devices」タブに移動し、共有されたスマートカードリーダーを見つけて「Connect」をクリックします。
    リモートマシンでスマートカードリーダーに接続

USB Network Gateを使用する利点

USB Network Gateは、スマートカードリーダーとクライアントマシン間でリモート接続を確立するプロセスを簡素化します。このツールには以下のような特長があります:

  • LAN最適化ソフトウェア: USB Network Gateは、同じローカルネットワーク内のデバイスに非常に適しており、高速かつ安定した接続を提供します。
  • 相互運用性: 異なるオペレーティングシステム間でデバイスを共有でき、互換性の問題がありません。
  • 複雑なセットアップなし: USB Network Gateは、VPNやポート転送のような複雑な設定を必要としません。すべてがシンプルです!

リモートスマートカードリーダーアクセスにおける潜在的な問題

ネイティブRDPメソッドやサードパーティソフトウェアを使用する場合でも、リモート接続に影響を及ぼす可能性のある問題に直面することがあります。

このセクションでは、リモートスマートカードリーダーの問題(RDP)を解決するための一般的な問題と対処法について説明します。

互換性の問題

ハードウェアの互換性

  • 多くのスマートカードリーダーはリモートアクセス方法と互換性がありません。 例えば、最新のEMVスマートカードリーダーは確実に動作しますが、一部の古い機器や特殊なデバイスはリモート方法と互換性がない場合があります。
  • さらに、一部のスマートカードには「特殊な」プロトコルや標準が含まれていることがあります。そのため、リモート接続が可能かどうかを確認するために、スマートカードリーダーの仕様を必ずチェックしてください。

ソフトウェアの互換性

  • マシン間で異なるOSバージョンを使用している場合、一部のRDP機能が正常に動作しない可能性があります。
  • ローカルまたはリモートマシンのドライバが非互換または古い場合、スマートカードリーダーがRDPや他のソリューションで正しく機能しない可能性があります。

解決策の提案:

リモート接続を実装する前に、スマートカードリーダーおよびスマートカードがリモートアクセスソリューションでサポートされていることを確認してください。また、すべてのデバイスドライバおよびファームウェアを最新の状態に保つことが重要です。

設定の課題

  • 標準的なRDP(リモートデスクトッププロトコル)メソッドは、複雑で時間がかかる場合があります。一つのミスでリモートアクセスが正しく設定されなかったり、セキュリティが損なわれる可能性もあります。
  • 企業環境では、グループポリシーがスマートカードのリダイレクトやサードパーティソフトウェアのインストールを制限する場合があり、リモートアクセスの設定がさらに困難になることがあります。

潜在的な解決策:

この詳細なガイドを活用して、RDPを介したリモートアクセスを正確に設定し、設定内容を記録するようにしてください。オフィス環境で作業している場合は、IT専門家に相談し、手順を代行してもらうことを検討してください。

セキュリティの懸念

  • 適切なセキュリティ対策が講じられていない場合、ネットワークを介したデバイス共有が悪意のあるユーザーにさらされるリスクがあります。
  • セキュアまたは暗号化された接続を確立しないと、スマートカードリーダーとリモートマシン間で送信されるデータが傍受される可能性があります。
  • さらに、セキュリティ対策が不足している場合、リモートアクセスツールがハッカーによる攻撃の対象となることがあります。

潜在的な解決策:

SSL/TLSなどの暗号化技術を使用してデータ転送を保護します。
多要素認証を導入し、セキュリティを強化します。
定期的なセキュリティ評価を実施し、脆弱性を軽減します。

パフォーマンスの問題

  • ネットワークが最適でない場合、リモートアクセスにより認証プロセスが遅延することがあります。
  • スマートカード認証を利用する一部のアプリケーションは、レイテンシーやセキュリティチェックのためにリモート接続で正常に機能しない場合があります。

潜在的な解決策:

リモートアクセスソフトウェアの設定を調整し、パフォーマンスを向上させます。たとえば、圧縮を有効にしたり、キャッシュメカニズムを再構成したりします。
本格的な導入前に、重要なアプリケーションがリモート接続で正常に機能することを確認してください。


結論

リモートスマートカードリーダーアクセスを最大限に活用するには、標準的なRDPメソッドを使用するか、FlexiHubやUSB Network Gateのような使いやすいサードパーティソリューションを選択できます。標準メソッドはコスト効率が高い一方で、複雑で問題が発生しやすい場合があります。一方で、代替ソフトウェアは、RDPによるスマートカードリーダーアクセスにおいて、より簡単で信頼性の高いソリューションを提供します。

スマートカードリーダーに関するよくある質問

スマートカードリーダーは、スマートカードに保存された情報にアクセスするための電子デバイスです。USB接続を利用した外付け型、ドライブスロットに収まる内蔵型、またはキーボードに組み込まれたタイプがあります。
スマートカードリーダーは、認証、識別、データ保存の標準的な手段を提供します。スマートカードは保護されており、ユーザーはPINや他の形式の認証をリーダーを介して提供する必要があります。これによりカードの内容にアクセスできます。
EMVは、スマート決済カード、決済端末、ATMで使用される技術標準です。この略語は、欧州マスターカードとVisa(Europay, MasterCard, Visa)の3社によって開発された標準に由来します。EMVスマートカード(いわゆるチップカード)は、磁気ストライプとともにデータを保持する集積回路を備えています。このカードは、物理的にEMVスマートカードリーダーに挿入する必要があるタイプと、無線信号を使用してEMVカードリーダーに接続するタイプの2つに分類されます。
EMVは、スマート決済カードおよびそれを受け入れる端末やATMの認証に使用される標準的な方法です。この略称は、この標準を作成した3社(Europay, MasterCard, Visa)に由来します。EMVチップは、金融情報を暗号化し、磁気ストリップを持つ古いカードよりも安全なソリューションを提供します。
EMVソフトウェアは、開発者がEMVスマートカードの使用をテストするためのアプリケーションです。このアプリは、スタンドアロンのパソコンやスマートカードリーダーと共に使用され、プログラムの機能を確認します。接触型および非接触型のカードリーダーと連携し、最新のWindowsオペレーティングシステムをサポートします。
FlexiHubは、EMV、Omnikey、Ximaxなど、あらゆるスマートカードリーダーに対応しています。ドイツでのCOVID-19対応の大規模なワクチン接種は、スマートカードリーダーとFlexiHubを組み合わせることで実現しました。このソフトウェアが医療専門家をどのように支援し、安全性を保つ手助けをしたかについて詳しくは、こちらのページをご覧ください。
リモートデスクトップでのスマートカードリーダー
  • 4.8 総合ランク に基づく 386+ レビュー
  • Windows、macOS、Linux、Android、およびRaspberry Pi。
  • 10.76MB Size.
  • Version 7.0.15125. (03/06/2024).
  • 年間請求で月額14ドルからの価格設定