USB over IP: インターネットを介してUSBデバイスにアクセスする

USB over IPソフトウェアは、仮想化とカプセル化の組み合わせによって動作します。これにより、物理的なUSBポートを持たないコンピュータでもUSBデバイスを利用できるようになります。USBデバイスからのデータはカプセル化され、TCP/IPネットワークを通じて転送されます。その後、この情報はUSB over TCP/IPソフトウェアが実装する仮想USBポートによってデカプセル化されます。

USBデバイスをネットワーク経由で共有するには、物理的にデバイスに接続されたコンピュータに専用ソフトウェアをインストールする必要があります。同じソフトウェアを、リモートでその周辺機器にアクセスするすべてのマシンにもインストールする必要があります。

この技術を使用することで、リモートマシンにデバイスドライバーをインストールする必要がなくなり、IPネットワークを通じてUSB機器を安全に共有できます。ツールはインターネットまたはプライベートネットワークを介してUSBデータを転送するための安全な通信チャネルを作成します。

• • プリンター、スキャナー、スマートカードリーダー
• • カメラおよびその他のオーディオ/ビデオデバイス
• • 個人用医療および診断機器
• • HIDデバイス、USBハブ、ゲームコントローラー
• • 大容量記憶装置およびUSBセキュリティドングル

USB over IPでビジネス効率を最大化する

小売およびオフィス統合のケーススタディ

USB over Internet機能を導入することで、企業は多大なメリットを享受できます。この技術により、リモートアクセスによるUSBデバイスの利用効率を向上させ、組織全体で機器の価値を最大限に引き出せます。

以下は、USB over IPソフトウェアがビジネスに役立つ多くの方法を示す例です。ここでは、リアル店舗を持つ企業と多様なオフィス構造を持つ企業がどのようにしてこの技術を活用しているかを見ていきます。

小売業で使用されるUSB機器（クレジットカードリーダー、バーコードスキャナー、レジなど）は、ネットワーク接続することで、すべての取引情報を本社のデータベースに通信できます。これにより、ネットワーク接続されたオフィスコンピュータでこれらのデータを利用可能にします。

本社の生産性は、USB over IPソフトウェアソリューションを実装することで向上します。この技術により、USB機器の共有とリモートアクセスが容易になります。具体的には次の方法で生産性が向上します。

• ❑ 時間の節約：ケーブルの差し替えや機器の移動が不要になり、多くのユーザーが利用可能になります。
  
  
• ❑ リモート作業の促進：リモートワーク中の従業員が、ホームオフィスやネットワークに接続された任意の場所からオフィス機器にアクセス可能になります。
  
  
• ❑ 効率的な機器利用：USBストレージデバイスなどの機器を、オフィスの全員が効率的に使用可能にします。